マンガ雑誌『月刊アフタヌーン』の部数が数ヶ月で大激減??
先日、講談社のマンガ雑誌『月刊アフタヌーン』において、部数がここ数ヶ月で大激減したという話題がネットを駆け巡りました。
あたりで調べると、トップは後述する誤報の指摘情報とWikipediaになっていますが、それ以下は『月刊『アフタヌーン』の『売り上げ部数』がヤバイ』、『月刊アフタヌーンの発行部数が3ヶ月で一気に6割減に・・・』などといった、部数を下げたことを大々的に示すタイトルのエントリーが、主に2chまとめブログで多く見られます。ただ、現在進行形でどんどん削除されているらしく、変動が激しいです。
以下は2013/11/13時点での検索結果キャプ。
(誤報のもとになったサイトにリンクすると、そのページの被リンク数を上げてしまい、結果として間違っているほうを目立たせることになってしまうので、今回より直接このページからリンクするのは今後のエントリーも含めて、必要な時以外は控えることにします)
部数激減は数字を誤認したデマ
しかしながら、先日以下のような指摘エントリーがありました。
■「アフタヌーン」印刷証明部数が3.2万部と伝えられていた件について – 【ネタ倉庫】ライトニング・ストレージ
結論から申しますと、それまでにネットで広まったような部数激減はデマ。
ここにおいて、過去の数位を含めた正確なデータと共に、何故このようなことになったのかに触れられていますので、流れ軽くまとめますと、
・社団法人日本雑誌協会には雑誌発行部数データというものがあり、そこが発行部数のソースとされることが多い。
→・しかしながら、今回URLを直打ちしたのか、トップから公開されていないはずのデータにアクセスし、そこを参照する。
→・それはまだ公開前というのが前提で未完成のデータだったのにもかかわらず、そこの数値(32000、おそらく仮入れされていたもの)を見て、部数激減と誤認される。
→・その人が間違いソースのまま2chでスレを立てて、話題になる(気付いてなかったのか、故意だったのかは不明)。
→・それがそのまま2chまとめブログにまとめられ、拡散。
→・さらにその反応を見た大手から中小規模規模まとめまで、一気に子まとめ、孫まとめされてゆき、さらに拡散。
といったところと推定されます。
それが実際は先に書いたように、最初のソースが未公開前提のもので、間違っていたわけですが、数字を出されてまとめられたことで信憑性を持ってしまったということではないでしょうか。
■参考:大手アフィブログ「ガハろぐNewsヽ(・ω・)/ズコー」が月刊アフタヌーン発行部数が半分になるというデマを拡散させる – 楽しくないブログ
ただ、普通に考えると、数ヶ月でニュースになる要因が何もないのにそれだけ部数が減るということ自体、統制の変更か、もしくはそもそも情報が間違っていることのほうが可能性が大きいと推測されるので(たとえば数ヶ月で部通が減った少年ガンガンなどは、『鋼の錬金術師』が終了したというのが大きく話題になっていた)少し考えれば不自然に気付くはずなので、同じようなことが起きたときは、その要因を探して、不自然ではないかを考えてみることが必要と思われます。