とある学校にて、東日本大震災で「お母さん今どこにいるの?家の中どんどん水だらけになってきて流されちゃうよ」「助けに行くから待ってて」というやりとりが「LINE」でかわされたという「親子の絆の美談」のプリントが配られる。それは14年放送のラジオ番組で紹介されたということだった。
しかし東日本大震災の時にはまだLINEは存在しないということで、このプリントに書かれていたことが創作だったことが判明。
しかしこれは記事にもあるように同じデマ。しかしこのプリントが発端ではなく、同じ、もしくは似たようなシチュエーションでの違うデマ(例えばメールやケータイのない時代での災害におけるメールのやりとりなど)はネットで度々流布されており、それがTwitterのRTなどで広まる傾向にあります。
主な通信端末の誕生した時期
以下にこの手のものに引っかからないための参考として、通信端末やアプリが誕生した年月を記します(だいたいの目安で例外もあり得ますのでその都度きちんと調べることをオススメします)。
日本でのiPhone発売
初代iPhone発売は2007年だが、日本で発売されたのはソフトバンクが2008年、iPhone3Gで売り始めてから(一部に個人輸入している人もいたけど)。それまではスマホ自体あまり存在せず、ガラケーが一般的だった。
Twitter日本上陸
サービス開始は2006年7月。それ以前のTweetは原則ありえない。ついでに言うと初期はTweetではなくpostと言っていた。
さらに公式RTが実装されたのは、日本では2010年1月から。それまでは存在しておらず、自分でRTとつける非公式RTのみ存在。さらに「いいね!」のハートマークになったのは2015年11月と最近で、それ以前は★だったが、大昔はその★(fav)自体がなかった。
LINEサービス開始
最初の記事にもあるけど、東日本大震災の時に存在せず2011年6月サービス開始。
あとついでに書くと、2ちゃんねるの誕生は1999年5月30日なので、それ以前の書き込みとして出てくるものは原則嘘というのもあります。(但し他のスレッドフロー掲示板の物という可能性がないではないけど)。当然阪神淡路大震災当時には存在しません。
だけどもう少し時間が経つと、90年代にはインターネットもメールもほとんどなかったってことが創造も出来ない世代が大勢出てくるようになるのでしょうねえ……。