Twitterアカウント(@teiseiinfo)ではその都度流していますが、ここ最近流れたデマ及びそれについて指摘、検証しているサイトなどのまとめです。
他に特筆すべきものは、あとでまとめる予定(時間が出来れば)。
11月22日の福島県沖地震の時に流れたデマ
2016年11月22日に福島県沖で発生した地震で、東日本大震災の時と同様に画像などのデマが流れた。別の画像を当日福島で起こったものとして投稿しているものや、起きた事実が確認出来ない外国人犯罪の流言等。
何か災害や事件など、大きなニュースがあった時は、デマは流れる危険性が高いというのを頭の中に入れておいて、その上でネットの情報を見た方がよいでしょう。
オスプレイ事故における報道が誤訳、というデマ
12月14日のオスプレイ事故において、米軍のニコルソン四軍調整官が「県民、あるいは住宅や人間に被害を与えなかった。感謝されるべきだ。表彰ものだ」と発言したものが朝日新聞に報じられたが、それは、「Should be thankful that there was no damage」であり、「神に感謝すべき」という訳が正しい、という内容であり、報道が誤訳であるという情報が広まった。しかしこの文章のような言葉が流れたソースはなく、推測で書かれたものが広まったもの。
ただこれは広まり方に注目する点があり、一番最初書き込んだ人は推測(断定ではなくあくまで可能性として書いていた感じ)で書き、本文もそれだけ読めば誰かを騙すつもりのようなものではなかったものにもかかわらず、それが伝聞の過程で断定となってしまったというもの。
豊川信金事件の例にあるように、最初の発信元に悪意がなくても、結果として過程でデマとして広まってしまうということはよくある。
■参考
ホームレス防止用突起のデマ
渋谷の高架下での出っ張り設置がボームレスよけのものとして流れたが、当該自治体に取材したところ、ホームレスよけのものではなく、粗大ゴミ不法投棄防止用だったとのこと。
※追記(2016/12/27):ネットでは前述のような「ホームレスよけ」が、当事者のホームレスが存在したかも不明瞭なまま流れていたのでここで上記の記事をリンクしました。ただし、この手の当事者への取材と確認は非常に難しく、且つ自治体がもともとの理由と説明が違っていたという100%の確証もないという性質のものでもあるのでここに注記致します。尚、この件とは別に全国で度々発生する類似の障害物の中にホームレスよけを目的として存在するものも存在することを否定するものではありません。この個々の判断となるでしょう。
蓮舫代表テレビ出演時の画像デマ
民進党の蓮舫代表が「尖閣諸島は日本の領土?」との質問に「ノー」と答える画像が出回った。しかしこれはコラ画像で、実際にテレビに出たときの質問は実際には、「共産党との野党共闘をする?しない?」というものとそれへの回答。
鳥取地震の時にNHKが「インド6弱」という誤テロップを流したというデマ
これも画像加工。
『はちま起稿』のニンテンドースイッチにおけるデマ
まとめサイト「はちま起稿」が「【超悲報】ニンテンドースイッチのPVのスカイリム映像、無断使用だった」との記事を投稿。しかし任天堂の広報は無断使用はなかったと否定。
『この世界の片隅に』 片渕須直監督と宮崎駿の話のデマ
上映中の人気映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督が「宮﨑駿がミリタリーの話をしだしたら「それは観念論です」って言って資料を見せながら翌日反論したという岡田斗司夫氏の発言がTwitterで流れたが、本人がその発言を否定。
この挿話はほんとじゃないですね。こんなことはなかったです。 https://t.co/vLrL8XsNfg
— 片渕須直 この世界の片隅に 上映中 (@katabuchi_sunao) 2016年12月8日
ソシャゲ『Fate/GO』の収益&海外展開の誤訳情報
海外翻訳系まとめサイトにて「ソシャゲ『Fate/GO』が日本で『ポケモンGO』よりも収益を上げているぞ!」という内容の翻訳記事が掲載され、その中で当ゲームが「ソニーミュージックの利益の23%を占めており」、「ソニーは、このゲームを全世界の地域でサービスを開始することを検討している」と書かれた。
しかし上の指摘通り誤訳であり、ソニーがFGOを海外進出させると言った事実はない。また、「『Fate/Grand Order』の成功は、ソニーミュージックの利益の23%を占めている」というのも誤訳で、実際は「Fate / Grand Orderはソニー・ミュージックの営業利益を23%増の165億円に導いた(ことに貢献した)」という意味の模様。
コロナビール創業者が生まれ故郷の村に寄付して1人頭数億円入手したというデマ
コロナ・ビール創業者が遺産の230億円を、故郷の村の全村民に配布したという話のデマ。ただこれの珍しいところは、海外の嘘ニュースサイトなどをソースにした日本の翻訳サイト→まとめサイト、バイラルサイトから広まるというよくあるパターンではなく、海外有力紙のサイトも他からのニュースで誤報を出していて、それをもとにフジテレビなど日本でも騙されてしまうところが発生したというパターン。(independentなどイギリスの有名サイトは上のようにその後訂正済)。
夏目三久妊娠報道について日刊スポーツ誤報お詫び文
「阪神優勝すれば単位くれる」という嘘Tweetの裁判
「阪神が優勝したら無条件で単位くれるらしい」と嘘の内容をTwitterに投稿された大阪大外国語学部の教授が、同大の発信元の学生を訴えていた裁判の判決があり、学生に30万円を支払うよう命じる判決が下った。
コラム・よみもの
朝日新聞のファクトチェック記事への検証。
ここ一ヶ月ネットを騒がせた医療情報サイト問題については、自分でも時間が出来たらどうしてこういうのが生まれてしまったのかというのを書きたい。いい加減な知識しかないサイトが乱立したのは、医療、健康系のアフィリエイトは利益率がアフィリエイト全体の中でも非常に高いのが大きな要因としてあると思う。
海外嘘ニュースサイト系の話題
嘘ニュースサイトの記事により児童売春組織の拠点だと名指しされたワシントン D.C.のピザレストラン店内で男がライフル銃を発砲したという事件。
最近大統領選挙への影響も含めて話題になっている嘘ニュースサイトですが、時間が出来たらこれら海外の嘘ニュースサイト(もしくは風刺サイト)というのはどういうものかというのについて知ってる範囲で書こうと思います。日本の虚構新聞露骨にわかるネタサイトと同一視すると、何故Facebookなどがここまで排除しようとしているかの実感が湧きにくいと思うので。
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