地球外知的生命体らしき存在からの信号を確認したという誤報

 

2010年10月1日、 というもっとも生命に適した系外惑星を発見とのニュース。

もっとも生命に適した系外惑星を発見 グリーゼ581g

それからしばらく後の2010年10月24日、2ちゃんねるで以下のようなスレが立つ。

■【コンタクト速報】 地球外生命からの信号発見キター  グリーゼ581から光信号

これによると、以下の海外ソースから『西シドニー大学のラグバー博士によるとグリーゼ581を観測していたら、光に規則性があることを発見。文明によるパルス信号の可能性あり。 』とDr. Ragbir の話が出たという

Gliese 581g mystery: Scientist spotted ‘mysterious pulse of light’ from direction of new’Earth planet last year | Mail Online(日付は1st October 2010)

そこで話題になり、次スレも立つ。

■【宇宙】人類終了か!?地球外生命からの信号発見 グリーゼ581から光信号

同日、そこから、2chまとめスレの多くに転載される。

■(archive)【宇宙ヤバイ】 地球外生命からの信号発見キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!  グリーゼ581から光信号  : 暇人\(^o^)/速報 – ライブドアブログ
■(archive)ニュー速野郎: 【宇宙】人類終了か!?地球外生命からの信号発見 グリーゼ581から光信号

同日、元記事があったことからか、そこから企業系ニュースサイトでもこのニュースが採りあげられる。

地球外知的生命体らしき存在からの信号を確認 / ラグバー博士「未知の文明からの可能性が高い」 – ロケットニュース24(β)
■地球外知的生命体らしき存在からの信号を確認 / ラグバー博士「未知の文明からの可能性が高い」 – MSN トピックス(※リンク切れ確認2012/12/3)

Twitterでもこのニュースについてわりとつぶやかれた模様。

しかし、同日中にそれに対しての反論エントリー。

「地球外生命体らしき」信号はグリーゼ581由来ではなく,16700光年先の球状星団から – Lagrangian point L2

翌日、Twitterでもこの記事の誤報についてつぶやかれる

Togetter – 「グリーゼ581から光信号が観測されたという誤報に関するわかりやすいまとめ。」

 

上記2つによると、Dr. Ragbir の発見と別の記事(archive)太陽系外惑星「グリーゼ581d」にメッセージを | 系外惑星 を元記事の記者が混同、勘違いした可能性があるとのこと。

ちなみに元記事の一つらしきところでは、デイリーメールへの文句付きの訂正がなされている。

an astronomer’s big claims about gliese 581g » weird things

weird things talks to astronomer ragbir bhathal » weird things

 

まとめ。

検出された信号が生命体由来のものであるという証拠はない(完全否定もされてはいないが、記事で書かれているみたいに人工的な文明による信号の可能性が高いとは言われていない)。

まあ実害はそんなない気がしますが、誤報は誤報なので一応。悪気は誰にもないと思われるものでも、こういう嘘は伝播する例として。

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