『Internet Explorerの利用者はIQが低い』との研究結果が出たというデマ

2011年7月29日、海外のネットのニュースで「Internet Explorerの利用者はIQが低い(IQが高いほど脱Internet Explorerの傾向がある)という研究結果が出た」というニュースが載る。

Internet Explorer Users Are Kinda Stupid, Study Suggests | PCWorld
Study Compares IQ With Browser Choice – Slashdot

これによると、心理測定法を専門とする「AptiQuant」というコンサルティング会社が調査の結果、ブラウザ利用者ごとに分けてIQテストを行なった結果、IE6が最下位、下からIE7、IE9、IE8……とIEの利用者のIQが低いという調査結果が出たとされた。下がその図。

IE利用者のIQデマ

このAptiQuantが報道関係者に対しプレスリリースを発表したため、ネットはおろか、新聞やテレビ局までこれを報道する。
そして日本でも伝わり、あちこち(主にネット)でニュースとして流れる。

IEユーザーのIQは低いとの調査結果 – スラッシュドット・ジャパン
■IQが高いネットユーザーほど脱Internet Explorer!? – AptiQuant調査 (マイコミジャーナル) – Yahoo!ニュース

それに対し、IEユーザーなどから抗議が起きる。

「IEユーザーはIQ低い」の調査報告に抗議の嵐 – ねとらぼ

また同時に、このニュースに対して、本当にそんな研究結果が出たのか? そもそもこのAptiQuant社というのは本当に存在する会社なのか?という疑問もわき起こる。

「IEユーザーはIQ低い」主張した企業、ニセ会社の指摘 – ねとらぼ

そして8月4日あたりで、このサイトの持ち主が、すべてはいたずらだったと告白。調査報告書は偽物で、AptiQuantという企業も存在しないとのこと。
このサイトを制作したジルという人物は「誰かを侮辱する意図はなく、ジョークのつもりだった」と語る。

How the hoax started and propagated. | AptiQuant(英語)
「IEユーザーは低IQ」調査結果は嘘だった « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム

まとめ。

『Internet Explorerの利用者はIQが低い』との研究結果が出たというのは、その調査結果を出した会社からして架空である、全くの嘘。

日本でもネットで嘘情報(釣り)につられてデマが広がることはよくありますが、複数のメディアや国を跨ぐという壮大なものになったなあと。でもこの情報、偽会社について検証した人物が大勢出てきて、嘘だと早期にわかったのは幸いですな。

ネット上では色々なデマがありますが、このように素早い検証が何事に対してもできればよいのですが。

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